muiボード第2世代は国内クラウドファンディングにて、10月下旬より先行販売予約を開始いたします。
ご購入を希望される際は事前登録ページより予約申込をお願いいたします。
このページではmuiボード第2世代の製品概要、わたしたちの想いをご紹介します。
muiボード第2世代は、家具のような天然木のタッチパネルを備えた「スマートホームコントローラー」です。
スマートホームに対応した、電球、エアコン、カーテン、スピーカーをはじめとした、さまざまなIoT家電を操作できるだけでなく、日々の生活にあると役立つ天気予報やタイマーなど、たくさんのユニークな機能を備えています。
住まいは家族の絆が生まれ、かけがえのない時間や思い出を育む場所です。
近年はセンサー、カメラ、スクリーンなどの多くのテクノロジーが、私たちの生活のあらゆる場面に入り込んでいます。
その結果、効率や利便性が高まった一方で、生活の温もりや大切な家族との時間が失われつつあるのではないでしょうか。
muiボード 第2世代では、私たちの生活をより快適にしてくれる最新のスマートホームテクノロジーと、穏やかで温かい家族のための時間との調和を実現します。
ユーザーのライフスタイルや使い方に合わせて、表示したい機能や順番をカスタマイズすることができます。
- 照明コントロール
- サーモスタット / エアコン
- スマートロック
- スピーカー
- メッセージ
- 天気予報
- タイマー
muiボード第2世代は、「新たな天然木のスマートホームハブ」をコンセプトに生まれたmuiボード第1世代から、スマート家電のコントロール機能を大幅に刷新。これからのスマートホームの必需品に生まれ変わりました。
木に触れて、家とつながる「Touch on Wood」
muiボード 第2世代では、あらかじめ連携されたスマート電球やエアコンをはじめとしたスマート家電をワンタップでコントロールするできます。
スマートフォンアプリを開いて複雑な操作をしなくても、アナログのスイッチのような直感的かつシンプルな操作で、快適なシーンを演出できます。
家族の時間を演出するAI「Family Message & Moment Timer」
手書きの筆跡をAIが解釈し、「誰が、どのような気持ちで書いたか」を把握。状況に応じて記録したメッセージを表示させるなど、家族にとって大切な記憶を紡ぎます。
muiボード第2世代では、これまでmui Labが企業と連携して進めたプロジェクトが反映されています。
生活に溶け込む、エネルギー管理「Energy Window」
脱炭素へ向けたエネルギーマネジメント機能を充実させ、Matter、ECHONET Liteに準拠し、日米両規格でのHEMS/SHEMSコントローラー対応を進めています。
2023年に三菱地所と共同開発したインターフェース「Energy Window」を採用しました。
カーボンニュートラルという重要な社会課題に対して、エネルギーの可視化はスマートホームハブに欠かせない機能となりつつあります。
従来のコントロールパネルでは、取得した情報をそのまま数値・グラフ化していました。しかし、それらのデータが暮らしとどのように結びつくか、直感的に把握しづらい実体があり、結果として家族の継続的な関心事として、習慣につながりにくいという課題がありました。
そこで私たちはmuiボード第2世代を通じて、住まいのエネルギーについて親子で一緒に考える「きっかけ」を作ろうと思いました。あらかじめ決めた光熱費の目標に対して、日々のエネルギー利用量を可視化し、家族でエネルギーの利用を抑える工夫を話し合い、実行するきっかけとなることで、地球環境に対する関心の習慣化を目指しました。
カラーバリエーション
muiボード第2世代では、二種類の本体カラー(ナチュラル/ダーク)を検討しています。暮らしに溶け込むテクノロジーであるためには、インテリアに調和する見た目であることが重要です。
明るいナチュラルな木目色と、暗い木目色の2種類をご用意することで、幅広いシチュエーションで暮らしに馴染むと考えています。
muiボード第2世代はスマートホーム世界共通規格Matterを搭載しています。スマートホームシステムに簡単に接続でき、照明やエアコン、ブラインドなど、muiボード第2世代に接続したデバイスの情報表示や操作が可能です。
Matterとは?
Matterはスマートホームの共通規格です。メーカーやブランド、プラットフォームを超えて、スマートデバイス間のシームレスな通信を可能にします。
Matterを開発するCSA(Connectivity Standards Alliance)にはアップル、グーグル、サムスン、アマゾンが参画しています。mui Labは2021年から規格策定のワーキンググループに参加しています。
- muiボード第1世代は、カームデザインの理念を体現するものであり、mui Labをスマートホーム体験を定義するリーダーとしての地位を確立させました。Matterに対応したmuiボード第2世代はスマートホームの可能性を、よりシンプルに、かつ拡張しました。そして、理想的なスマートホーム体験を創造するリーダーとしてのmui Labの地位を確固たるものにしています。
- muiボード第2世代は、カーム・テクノロジーを日常生活に取り入れるための大きな進歩であり、テクノロジーと社会との関わり方や、生活空間の文化を変えるものだと思います。アテンション・エコノミー(関心経済)の追求や完全自動化よりも、家族とのコミュニケーションや人とのつながりに対する価値の重要性を強調しています。
2018年に発表したmuiボード第1世代は、カーム・テクノロジーのビジョンを製品に込めた最初の試みでした。250人の支援者と約10万ドルの資金調達を後押しに、私たちがスタートアップとしてビジョンを具現化できたのは、Kickstarterコミュニティに集う皆さんのおかげです。
muiボード第1世代を発表してから、mui Labは以下のような成長を遂げました
- メンバーは30人を超え、活気あるスタートアップに成長しました。
- 世界中にパートナーを持ち、海外進出を果たしました。
- 国内外の企業と提携し、新たなハードウェアやテクノロジーの開発を進めています。
私たちは京都に拠点を置くスタートアップです。自分たちの家族からインスピレーションを得て、家族のプライバシーや関心事、時間を尊重した製品をデザインしています。
京都からのインスピレーション
mui Labオフィスは京都御所に程近い、400年以上続く家具街の夷川通にあります。オフィス周辺は、京都での暮らしの佇まいが日々感じられます。
近くのカフェの前には季節の変化を感じられるディスプレイがあり、その前を通ることが日々の楽しみの一つにもなっています。ディスプレイに何も展示されていない時には、店主のことを思い出し、ディスプレイの存在自体が、ひとつのメッセージに感じられるのです。
なぜ、私たちがつくるのか?
代表取締役社長CEO 大木 和典
muiボード第1世代の発表から5年を経て、二人の息子が産まれました。現在はmuiボードが子供たちに歯磨きの時間を伝え、日々のニュースを家族に届けるなど、家族の成長を見守り続けてくれます。
muiボードは長男がまだ喋れなかった頃からの声を記録し続けています。言葉にならない声から、はっきりとかわいい言葉に変化する様子が納められています。
次男は落書きをよく私に送ってきます。二人の息子との間にmuiボードがあることによって、他のデジタルデバイスやスマートホームでは味わえない、エモーショナルな体験が得られるように感じます。
CXO 佐藤 宗彦
2020年に第一子が産まれました。その当時はコロナ禍により、私は病院に付き添うことができませんでした。妻との連絡手段も限られていました。不安と心配が重なる中、妻と私は量産されたばかりのmuiボード第1世代を通じてコミュニケーションをとるようになりました。出産後、生後3日の娘からもらった落書きは、私にとってかけがえのない思い出です。
それは文章としての「意味」がなく、一般的な 「価値 」や 「情報 」に乏しい、ただの子供の落書きかもしれません。しかし、親にとっては深い意味を持ちます。このような一見取るに足らないものこそ、人生や家族にとって最高の価値を持つものだと、私は信じています。
クリエイティブ・ディレクター 廣部延安
私は、自分の家族のためにmuiのプロダクトやサービスを作っています。
休日にキッチンで食事の片付けをしているとき、ふと目の前の家族の様子を見ると、母親と娘はメッセージアプリでどこかの誰かと会話し、次男はYouTubeを見ていて、長男は友達とオンラインゲームをしています。
私以外の家族の誰もが、休日の食後に、家族以外の人やYouTubeに心を奪われていて、目の前にいる家族と同じ時間を過ごしているわけではないように思えました。私はmuiボードを日々開発して自宅でも使っていますが、私の家族ですらこのような状況なので、多くの家族が同じ状況に陥っているのではと思います。
私は一番近くにいる大切な家族が、毎日の生活において家族同士で楽しく心豊かに日々を送ることができるようにと願っています。
私の家族を幸せにできれば、世界のどこかの家族も幸せになるのではと願い、自分たちの製品を作り続けています。
私たちのチーム
私たちはカーム・テクノロジーを反映した製品を通して、思い出に残るデジタル体験を創造するクリエイティブ集団です。
現代は「AIの時代」とも言われています。特に生成AIの台頭により、コンピューターのソフトウェアやアウトプットの精度や多様性は急速に向上しています。
しかし、私たちが脳や感情、五感を通じて感じる体験の価値は変わりません。
だからこそ、人間の直感や心のふれあいを起点に、インターフェイスを考え、科学的に研究し、創造していくことが現代において不可欠だと思います。
その結果として、muiボードは大切な家族や子どもたちに、より良いデジタル体験を提供する手段になるのです。
そんな私たちが目指す世界とは
私たちが目指す未来は、意識することなく全てのものがつながっている生活です。muiボード第2世代は、その未来の道筋にあるスマートホームハブとして開発しました。
家の中のデスクトップ
朝、カーテンを開けると壁のmuiボードに楽しいメッセージが表示され、一日を気持ちよく始めることができる。ダイニングテーブルを拭くと、照明がゆっくりと点灯する。朝食を準備する際に花瓶をテーブルに置くと、軽快な雰囲気の音楽が流れ始めるーー私たちは生活空間の未来と、その中でデジタル技術がどのように形作られるべきかを思い描いてきました。
日用品とは本来、身体の動きに合わせて機能し、暮らしの中に溶けこみ、馴染むものーー。顔を下に向け、画面を注視するデジタルデバイスは、日用品のあり方にそぐわないものだと捉えていました。
Matterによって、さまざまな機器がネットワークを通じてつながる世界に移り変わることを知ったとき、私たちは未来のスマートホームを想像しました。それは、テーブルや花瓶のような日用品ですらネットワークにつながることで、自然と暮らしに溶け込み、テクノロジーを意識することなく生活に馴染む暮らしでした。
全てを手元のスマートフォンで操作するのではなく、もともと人々の暮らしの中にある所作を起点として、周囲の家電が連動する環境が、未来のあるべき姿だと考えました。
mui Labはmuiボード第1世代の発表以降、さまざまな企業との共同開発やコラボレーションを通じて、家具やインテリアと家電やスマートホームが連動する未来を模索し続けました。muiボード第2世代では、未来に向けたスマートホーム体験を提供します。
muiボード第2世代は第1世代のデザインを継承していますが、私たちは内部の設計から、外装に使用する木材の仕上げに至るまで、製品のあらゆる面をアップデートしています。
今回の開発は第1世代のユーザーからのフィードバックを踏まえ、第2世代に盛り込むべき機能の議論を重ね、目指すべき製品体験を深く理解するために、多くの時間を割きました。
なぜボタンと穴が無くなったのか
muiボード第1世代では底面に電源ボタン、スピーカーホール、マイク用の穴がありました。いずれも工業製品らしさを示すものではありましたが、当初のコンセプトである「一本の木」からかけ離れたものでした。
muiボード第2世代では電源ボタン、スピーカーを製品の背面に配置することで、筐体の正面や、側面・上下面に穴を開けずに一本の木としてのデザインを実現しています。
筐体の直角
muiボードは一本の木・角材であることを目指しています。室内空間に使われる素材としての木材は、製材段階で直角になるよう切り出します。一方で工業製品は金属製の型(金型)に樹脂を流し込む工程の特性上、直角ではないデザインが一般的です。
muiボードは工業製品でありながら、切り出されてきた木材の外観を同居させることで、工業製品らしくない家具のような見た目を実現させました。こうした細部に至るまで、一貫したコンセプトでデザインしています。
「ぺこぺこ」した、木材らしくない質感を改善
muiボード第1世代では、タッチする領域が木材とは異なる感触でした。木の先にある情報に触れるという不思議な感覚のリアリティを高めるために、タッチ面の材料を見直しています。より木の質感を感じられるように、現在も検討を進めています。
経年変化が、家族の記憶になる
muiボード第2世代は家具に近い表面の仕上げを施しています。一般的な工業製品や傷や日焼け、汚れといった経験変化を感じさせない仕上げが一般的です。
しかし、長い年月を共に過ごした家具と同様に、傷や日焼けといった経年変化から年月の積み重ねを感じられるような仕上げを採用しました。家族の記憶としてmuiボードが暮らしに定着されていくことを願っています。
なぜ第1世代と同じディスプレイ・形状なのか?
muiボード第2世代の表示ディスプレイは第1世代と同じくドット形式、同じピッチを採用しています。技術的にはより高精細なディスプレイを採用することも可能です。
しかし、第1世代の発表から5年を経た現在でも、人が受け取る情報の適切な量第1世代から変化していないと考えています。一方で、クラウド上に集約される膨大な情報から適切かつ必要な情報のみを抽出・表示することで、人と情報との間に適切な距離感を生み出します。
自然からのインスピレーション
私たちは開発過程においても、自然とのつながりを大切にしています。例えば、部品の色を検討する際、落ち葉や枯れ木などを収集し、表面の木の質感と相性が良い組み合わせを探りました。 このようにmuiボード第2世代は細部に至るまで、自然からのインスピレーションを得ています。
開発段階において、スマートホームを日頃から活用する生活者へのインタビュー調査を実施しました。日々の暮らしの中でデジタルバイスをどのように活用しているか、どのように家族との思い出を共有しているかをインタビューし、muiボード第2世代の製品体験に反映しました。
「1年分の写真やメモを冷蔵庫に貼ったり、キッチンカウンターにマーカーで文字を書いたりしています。年末になると、家族の記念品をまとめた箱にしまっています」
「日中は仕事に集中する一方で、子どもができてからは、家族との食事や遊ぶ時間を最大限に大切にするようになりました。限られた家族との時間のために、スマート家電を活用しています」
「夫婦共働きで忙しいので、在宅勤務中でもSMSでやりとりすることもあります。6歳になる息子とのコミュニケーションは、我が家にとって最も大事なことです」
本体サイズ : 585.8 x 78.5 x 26mm
重量:850g
設置方法:4本の小ネジで壁に固定した壁掛けブラケットに取り付け
入出力インターフェース:mui original natural material user interface Ver 2.0 powered by mui & Wacom、Digital ink 2.0 powered by mui & Wacom、静電容量式タッチパネル、スピーカー、マイク
通信インターフェース:BLE/ Wi-Fi
電源::AC100-240V(50Hz/60Hz)
対応プロトコル:Matter、ECHONET Lite、Web API(SONOS、Hue、他)
muiボード第2世代の設置はシンプルで簡単
muiボードは壁に水平に取り付けるように設計されています。設置の際は、平滑な面をお選びください。設置用ブラケットはパッケージに含まれています。
また、最適なパフォーマンスを発揮するには、安定したWi-Fi接続が必要です。
ソフトウェア
muiボード第2世代は、専用スマートフォンアプリ「mui - Calm Design」を通じて操作します。アプリでは、muiボードとのメッセージ送受信、カレンダーイベントの設定、接続されたスマートホーム機器の管理が可能です。
「mui - Calm Design」は、iOSとAndroidデバイスに対応しています。また、アプリだけでなくブラウザから操作できるウェブアプリもご用意しています。
- ChatGPTとの連携機能
- muiボード間でのメッセージ送受信機能
- スマートロック連携機能
mui Labのミッションは、カームテクノロジーを世界中に広めることです。従来のテクノロジーは私たちを情報で溢れさせ、時間を過剰に要求し、周りの大切な人たちから私たちの気をそらすと考えています。
muiボードは、人間がテクノロジーに支配されることなく成長できる、豊かで穏やかな暮らしを創造するためにデザインされました。その意図は、テクノロジーが絶えず私たちの注意を引きつけ、大切な人から私たちを引き離すのを止めさせることにあります。muiボードが私たちの個人的な空間と時間に境界線を設けてくれるおかげで、私たちは大切な人と過ごす時間を優先することができます。
テクノロジーがさらに進歩するにつれて、私たちの家は間違いなく今より「スマート」になっていくでしょう。テクノロジーと人間の生活の間には、常にある程度のギャップが存在します。それでもmuiボードは、技術的な障壁を最小限に抑えることで、一人ひとりが思い通りの生活を送れるようサポートします。
私たちはmuiボードを、生活空間をデザインするために選ぶお気に入りの家具のように、あなたが望むライフスタイルを実現するための必需品になればと考えています。
どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
mui Labチーム一同より 心を込めて